日々演の問題難易度の格付けって・・・

今、月刊大数7月号の日々演を適当にピックアップして解いているところだが、難易度・目標時間が過大評価な気がする。

例えば7・25を取り上げる。

aを正の定数とし、放物線y=ax^2と直線y=1で囲まれる領域をDとする。
y軸上の点を中心とし、領域Dに含まれる円の半径の最大値を求めよ。
 (一橋大学経済学部後期)

という問題がD****(難問)と評価されている。Dといえば、余程の数学マニア以外は解くことが困難なレベルだ。
だが、これは一対一対応Ⅱの例題11に類題がある。(俺が持っているのは5年前の一対一だから最新版は違うかも)

放物線y=x^2をC_1とする。また、y軸上の点(0,a)(a>0)を中心とする円をC_2とし、その半径をrとする。
円C_2の半径rを0から大きくしていくとき、放物線C_1と初めて共通点を持つ時の共有点の座標を求めよ。
 (徳島大学・医歯薬)

求める対象こそ違えど、POINTは放物線を容器とみなすと、ビー玉(円)を落としたときにつっかえずに下まですとんと落ちる場合と、途中でつっかえる場合がありうることだ。
放物線が横に広ければストンと落ちて、放物線が狭ければ途中ではさまってしまう。
一対一対応に類題がある時点で要求される発想力はB(入試標準)だと思うし、計算量も少ないほうだからこの一橋の問題はB**~C**が妥当だと思うのだが…


他には7・17の明治大学商学部の問題がC*****(50分!)だったので、どれだけ計算量の多い恐ろしい問題なんだろうと思ったが、計算量が多いのは
(25/9)*δ^2+(56/13)*δ+(272/169)=0を解くときだけで、他は計算量も少ないし発想力はチャートレベルだから全体としてB***、譲歩してB****だと思う。

東大理系大問6はC****と4月号の月刊大数では評価されていたが、日々演基準で定めるとD*******ぐらいになりそうだが、実際のところ、A,B,C,Dや目標時間の格付けというのは、絶対的指標ではなくて、その大学の受験者から見た相対的指標で定められるのだろうか?